翻訳作品紹介
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第3回選定作品
作品タイトル
『高山右近』
作家名
翻訳者
ドイツ語版 / Ralph Degen (第2回選定作品)
ロシア語版 / Evgeny Kruchina
初版
1999 年 講談社
キーポイント
  • カトリック信者であり、精神医学の権威でもある著者が描く歴史大作。
(あらすじ)
「激動の戦国時代を、揺るぎない信仰で貫いたキリシタン大名の感動の生涯」
 
 高槻四万石、明石六万石の藩主高山右近(たかやまうこん)は、父親の勧めでキリスト教に入信し、敬虔な教徒となり、熱心に布教、保護を行っていた。
 豊臣秀吉による宣教師追放令後、秀吉の側近のキリシタン大名たちは棄教をするが、右近は棄教を拒否し信仰を守る。それに対し、秀吉はただちに右近の所領を没収して追放するが、右近の才を高く評価していた前田利家の計らいで、右近は加賀に身を寄せる。
 加賀で信者を増やしていく右近であったが、新たに政権を握った徳川家康が発令したキリシタン国外追放令により、他のキリスト教信者達とともに国外追放の処分となり、マニラへ送られる。
 マニラでは、すでに右近の名が「日本のキリシタン大名の代表」として知られており、歓迎を受ける。しかしながら、長旅の疲れもあってか、右近はすぐに病に倒れマニラの地で生涯を閉じるのだった……。
 時の権力に屈せず信仰を守り通したキリシタン大名高山右近の波瀾万丈の生涯を描いた感動の歴史長編小説。
 
ジャンル:歴史小説
 
受賞:日本藝術院賞受賞(1999年)
(卓越した芸術作品と認められるものを制作した者に贈られる賞)
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