作家紹介
李良枝（イ ヤンジ）
李良枝（1955～1992）は山梨県生まれ。在日韓国人二世。1975年に早稲田大学社会学科に入学するも中退。1980年にはじめて韓国を訪れ、以後は往来を繰り返し、巫俗舞踊（ムソク）や伽耶琴（カヤグム）、語り歌（パンソリ）などの影響を受ける。1982年にソウル大学校国語国文学科に入学し、留学中に書き上げた「ナビ・タリョン」を「群像」に発表し、芥川賞候補となる。1989年、『由熙』で芥川賞受賞。1992年に急性肺炎で死去。享年37。没後の一周忌にあたる1993年、『李良枝全集』が講談社より刊行され、韓国語、中国語にも翻訳出版された。
主な受賞
1989年 芥川賞 『由熙』
