2020年度「現代日本文学の翻訳・普及事業」

JLPP 文化庁

第5回JLPP翻訳コンクール記念シンポジウム 2021年、世界文学と日本文学の景色

鴻巣友季子
鴻巣友季子Konosu Yukiko
翻訳家、文芸評論家、エッセイスト
1963年、東京生まれ。1995年、BABEL国際翻訳大賞BABEL新人賞受賞。1998年、トマス・H ・クック『緋色の記憶』でBABEL国際翻訳大賞ミステリ部門受賞。
英語圏の現代文学の紹介と共に古典新訳にも力を注いでいる。主な訳書にエミリー・ブロンテ『嵐が丘』(新潮文庫)、マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』(全5巻、新潮文庫)、ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』(『世界文学全集2-01』河出書房新社)、J・M・クッツェー『恥辱』『イエスの幼子時代』『イエスの学校時代』(すべて早川書房)、マーガレット・アトウッド『昏き目の暗殺者』『誓願』(ともに早川書房)、『獄中シェイクスピア劇団』(集英社)。編訳書に、E・A・ポー『E・A・ポー ポケットマスターピース09』(集英社)など多数。主な著書に、『明治大正 翻訳ワンダーランド』『熟成する物語たち』『謎とき『風と共に去りぬ』』(すべて新潮社)、『全身翻訳家』『翻訳ってなんだろう?』『翻訳教室 はじめの一歩』(すべて筑摩書房)など、文芸評論やエッセイ、翻訳に関する著書も多数。
毎日新聞書評委員。日本テレビ放送網・CS日テレ番組審議委員。
張 競
張 競Cho Kyo
比較文学・文化史学者、明治大学国際日本学部教授
1953年、中国上海生まれ。上海の華東師範大学卒。東京大学大学院総合文化研究科比較文化博士課程修了。國學院大学助教授、明治大学法学部教授、ハーバード大学客員研究員などを経て現職。主な著書に『恋の中国文明史』(ちくま学芸文庫/第45回読売文学賞)、『近代中国と「恋愛」の発見』(岩波書店/1995年度サントリー学芸賞)、『中華料理の文化史』(ちくま新書)、『「情」の文化史 中国人のメンタリティー』(角川選書)、『海を越える日本文学』(ちくまプリマー新書)、『張競の日本文学診断』(五柳書院)、『夢想と身体の人間博物誌: 綺想と現実の東洋』(青土社)、『詩文往還 戦後作家の中国体験』(日本経済新聞出版社)、『時代の憂鬱 魂の幸福-文化批評というまなざし』(明石書店)など多数。
柳原孝敦
柳原孝敦Yanagihara Takaatsu
スペイン語圏文学研究者、東京大学大学院人文社会系研究科教授、現代文芸論
1963年、鹿児島県生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程満期退学。主な著書に『ラテンアメリカ主義のレトリック』(エディマン)、『テクストとしての都市メキシコDF』(東京外国語大学出版会)、『劇場を世界に――外国語劇の歴史と挑戦』共編著(以上、エディマン/新宿書房)、『映画に学ぶスペイン語』(東洋書店)など多数。
主な訳書にアレホ・カルペンティエール『春の祭典』(国書刊行会)、『チェ・ゲバラ革命日記』(原書房)、ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち』(共訳)、『第三帝国』、カルロス・バルマセーダ『ブエノスアイレス食堂』(以上、白水社)、フアン・ガブリエル・バスケス『物が落ちる音』(松籟社)、セサル・アイラ『文学会議』(新潮社)など多数。