第7回JLPP翻訳コンクール

JLPP 文化庁

審査委員

フランス語部門

野崎歓(のざき かん)
野崎歓(のざき かん)
フランス文学者、放送大学教養学部教授、東京大学名誉教授
1959年、新潟県生まれ。著書に『ジャン・ルノワール 越境する映画』(青土社、2001年、サントリー学芸賞) 、『赤ちゃん教育』(青土社、2005年、講談社エッセイ賞)、『異邦の香り ネルヴァル「東方紀行」論』(講談社、2011年、読売文学賞)、『水の匂いがするようだ 井伏鱒二のほうへ』(集英社、2018年、角川財団学芸賞)、訳書にスタンダール『赤と黒』(光文社古典新訳文庫、2007年)、ウエルベック『地図と領土』(筑摩書房、2013年)、ネルヴァル『火の娘たち』(2020年、岩波文庫)など多数。
博多かおる(はかた かおる)
博多かおる(はかた かおる)
上智大学文学部フランス文学科教授
東京大学とパリ第7大学でフランス文学を学び、博士(文学)号を取得。専門はバルザックを中心とした19世紀文学、音楽と表象芸術。幼少期からピアノを弾き、ローマンヴィル音楽院のジェローム・グランジョンのクラスを一等で卒業。以来、音楽と文学を結ぶ活動を行っている。主な訳書:ヴィルジニー・デパント『ウィズ・ザ・ライツ・アウト: ヴェルノン・クロニクル1、2』(早川書房、2020-21年)、パスカル・キニャール『約束のない絆』(水声社、2016年)バルザック『ゴリオ爺さん』(ポケットマスターピース03『バルザック』所収、集英社、2015年)ほか多数。
アンヌ・バヤール=坂井(Anne Bayard-Sakai)
アンヌ・バヤール=坂井(Anne Bayard-Sakai)
日本文学研究者、翻訳家、フランス国立東洋言語文化大学教授
1959年生まれ。1989年パリ第七大学大学院博士号取得。谷崎潤一郎や川端康成、大江健三郎等の純文学作品翻訳の第一人者。2009年、石田衣良『池袋ウエストゲートパーク』の翻訳により、野間文芸翻訳賞を受賞。主な訳書に、谷崎潤一郎『痴人の愛』『鍵』、大江健三郎『静かな生活』、堀江敏幸『雪沼とその周辺』、円地文子『女坂』、大岡昇平『花影』、開高健『ロマネ・コンティ・一九三五年』ほか多数。
Jacques Henrik LEVY(ジャック・アンリック・レヴィ)
Jacques Henrik LEVY(ジャック・アンリック・レヴィ)
明治学院大学文学部フランス文学科教授
1953年生まれ。ハノイ、京都、香港で子供時代を過ごす。パリ第7大学修士課程をへて1987年博士課程中退。1996年より明治学院大学文学部フランス文学科で教鞭をとり、2006年より教授。日本文学、翻訳論を研究。主な著書:『翻訳家たちの挑戦』共著2019年 ほか多数。主な訳書:山田詠美『ベッドタイムアイズ』、中上健次『岬』、『讃歌』、『奇蹟』(2009年第17回野間文芸翻訳賞受賞)、阿部和重『インディヴィジュアル・プロジェクション』(2002年小西国際交流財団日仏翻訳文学賞)、『シンセミア』、『ニッポニアニッポン』ほか多数。