審査委員
現代文学部門/英語
ポリー・バートン(日本文学翻訳家)
マイケル・エメリック(日本文学翻訳家、カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授)
スティーヴン・スナイダー(日本文学翻訳家、ミドルベリー大学教授)
現代文学部門/ドイツ語
カティア・カッシング(日本文学翻訳家)
エドゥアルド・クロッペンシュタイン(日本文学翻訳家、チューリヒ大学日本学名誉教授)
朝・べティーナ・ヴーテノ(日本文学研究者、翻訳家、通訳者、ハイデルベルグ大学日本学科准教授)
古典文学部門/英語
ジャニーン・バイチマン(日本文学研究者、翻訳家、大東文化大学名誉教授)
ピーター・ J・マクミラン(翻訳家、詩人)
森山 恵(詩人、翻訳家)
受賞者
現代文学部門/英語
最優秀賞
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レベッカ・グレアム
(Rebecca Graham)
- 1976年生まれ、オーストラリア出身。シドニー大学言語学専攻科を卒業し言語学の学位を取得。16年間日本に住み、現在は法人向け語学プログラムを行う企業で英語講師をしている。文学に強い関心があり、前回のJLPP翻訳コンクール受賞者が発表された後、受賞作を読み良い翻訳とは何かを理解し今回応募した。今後は文学翻訳の世界で働く事を目指している。
優秀賞
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池⽥ローラ
(Laura Ikeda)
- 1981年生まれ、アメリカ出身。アメリカ、イサカ大学で心理学、文学を専攻。三人の子供を持ち、幼稚園の英語教師をしている。日本語の小説や翻訳小説を読み話し合う「オンラインブッククラブ」を通して翻訳に興味を持ち、JLPP翻訳コンクールに挑戦した。課題作品のオリジナルの言葉や文章の意味に合う英語の言葉を考える作業が非常に刺激的だった。
優秀賞
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ニコラス・キーン
(Nicolas Keen)
- 1971年生まれ、英国出身。グリニッジ大学でコンピュータサイエンス(ソフトウェア工学)の優等学位を取得。数年間独学で日本語を学び、Gengo.comで日英翻訳者として資格を取得。現在は自営業(オンライン販売)を営む。文芸翻訳は、クリエイティブな側面から非常に刺激的な分野で、継続的な独学と練習を通じて、翻訳スキルをさらに向上させていきたい。
現代文学部門/ドイツ語
最優秀賞
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庵奈・ザナ
(Anna Sanner)
- 1980年生まれ、ドイツ出身。スコットランド、スターリング大学で日本学の学士号(ICU東京での1年間の留学を含む)を取得。日本に5年間滞在し、現在はハノーバーでフリーランスの通訳者、翻訳者、作家として活動。2021年、加藤潤著『世紀末ベルリン駐在記 ベルリン2000』の1章を翻訳し、ドイツ財団とハイデルベルク大学から「Translasien」という翻訳奨学金を受賞。2022年、伊賀での忍者見習い体験の回想録(Wie man in Japan Ninja wird, Reisedepschen Verlag)を出版。
優秀賞
古典文学部門/英語
最優秀賞
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阿部曜子
(Abe Yoko)
- 1965年生まれ、神奈川県出身。東京大学大学院人文社会系研究科、英国イーストアングリア大学大学院を経て、現在津田塾大学英語英文学科准教授。英詩の研究・教育に携わってきたが、現代詩の翻訳を試みる過程で日本語の詩の英訳を新たなライフワークにしたいと考え、古典文学、特に詩歌の翻訳にも取り組んでいる。
優秀賞
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ウィリアム・フレミング
(William Fleming)
- 1979年生まれ、アメリカ出身。アメリカ、カリフォルニア大学サンタバーバラ校准教授。日本近世文学専攻。著書に『Strange Tales from Edo: Rewriting Chinese Fiction in Early Modern Japan』(Harvard University Asia Center, 2023)、『Samurai and the Culture of Japan’s Great Peace』(Yale University Peabody Museum of Natural History, 2015) (共著) がある。現在、江戸時代に書かれた怪談小説集『凩草紙』(1792年刊) の英訳と注釈を準備中。
優秀賞
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安和サミハ
(Sameeha Anwar)
- 1991年生まれ、バングラデシュ出身(現在の国籍は日本)。ニューヨーク、ペース大学卒業。2016年から東京を拠点に、日英翻訳者及びライターとして活動 。主に映画、ドキュメンタリー、商業翻訳を専門としている。文学翻訳のキャリアを追求するため、著名な翻訳家の翻訳ワークショップに参加。文学的な関心は、古典詩、ネイチャーエッセイ、神話など幅広いジャンルに及ぶ。