現代日本文学の翻訳・普及事業 | Japanese Literature Publishing Project (JLPP)

文化庁 / Agency for Cultural Affairs.

2025年度「現代日本文学の翻訳・普及事業」

JLPP 文化庁

BUNGAKU DAYS 2025 SPRING

第9回JLPP翻訳コンクール授賞式及び記念シンポジウム「 BUNGAKU DAYS 2025 SPRING」開催

文化庁は、第9回JLPP翻訳コンクールの受賞者を発表しました。授賞式と記念シンポジウム「BUNGAKU DAYS 2025 SPRING」を2025年2月22日(土)に開催します。第9回から古典部門が新設されたこともあり、今回は初の京都開催となります。受賞者、審査委員、作家、海外出版社編集者らパネリストが対面方式で一堂に会し、日本文学翻訳を様々な視点から考察します。
本授賞式及びシンポジウムのアーカイブ映像は、下記URLよりご視聴いただけます(基調講演を除く)。
https://youtu.be/9j9_v-6hT5Y

BUNGAKU DAYS 2025 SPRING

[ 第9回JLPP翻訳コンクール授賞式
および記念シンポジウム開催概要 ]

日時 2025年2月22日 (土) 13:00~(開場:12:00)
会場 【京都本会場】
 国立京都国際会館 Room D(京都府京都市左京区岩倉大鷺町422)
 https://www.icckyoto.or.jp/access/getting_here/

【東京サテライト会場】
 出版クラブビル 4階 403, 404会議室(東京都千代田区神田神保町1-32 出版クラブビル)
 https://shuppan-club.jp/access
 ※東京会場は、サテライト会場として同時中継で実施
定員 【京都本会場】250名
【東京サテライト会場】100名
入場料 無料
プログラム
13:00~13:15 第9回JLPP翻訳コンクール授賞式
13:25~16:50 第9回JLPP翻訳コンクール記念シンポジウム
13:25~13:40 オープニング基調講演
「文学・お笑い・翻訳の交差点」
又吉直樹(お笑い芸人、作家) + チャド・マレーン(お笑い芸人、映像字幕翻訳家)
※ アーカイブ映像の公開はございません
13:50~14:30 セッション ❶
「翻訳と創作 ―詩と小説、及び「二人称」の翻訳」
~翻訳対象の違い、言語の違いの間での最適な訳作り~

井戸川射子(詩人、作家)+ Polly Barton(日本文学翻訳家)
モデレーター:由尾 瞳(早稲田大学教授、文芸翻訳家)
14:35~15:15 セッション ❷
「海外における日本文学の翻訳事情と新人翻訳家育成支援のあり方」
~日本文学翻訳の海外での見方、これに応える翻訳家とは~

Eduard Klopfenstein(日本文学翻訳家、チューリヒ大学日本学名誉教授)+
Polly Barton(日本文学翻訳家)+ Alexa Frank(Associate Editor, HarperVia)
15:25~16:05 セッション ❸
「古典の翻訳 ―受賞作品にみる古典翻訳の可能性」
~文学作品としての日本の古典の魅力や、その優れた翻訳に向けて~

Janine Beichman(日本文学研究者、翻訳家、大東文化大学名誉教授) +
Peter MacMillan(翻訳家、詩人) + Meredith McKinney(日本文学翻訳家) +
森山 恵(詩人、翻訳家)
16:10~16:50 特別セッション
「世界が求める日本の物語 ― 活字コンテンツのグローバル展開の可能性」
※ 特別ビデオメッセージ:今村翔吾(作家)
新井 宏(株式会社文藝春秋ライツビジネス局長)+
三枝亮介(株式会社CTB代表取締役)+
チャド・マレーン(お笑い芸人、映像字幕翻訳家)
17:00~17:50 交流会(関係者のみ)
言語 日本語/英語(同時通訳あり) ※ 東京会場は日本語音声のみ
申込 参加ご希望の方は申込フォームにご記入の上お申し込みください。
※ 2月21日(金)締切
京都本会場へのお申し込みはこちら
東京サテライト会場へのお申し込みはこちら

第9回JLPP翻訳コンクール授賞式

第9回JLPP翻訳コンクールは、現代文学部門は、井戸川射子著「マイホーム」と、岸本佐知子著「カブキ」「七月の私」「父 セリフ三選」を、古典文学部門は、小林一茶の俳文3点を課題作品として応募作品を受け付け、厳正な審査を経て、今年1月に各部門・各言語の受賞者を発表しました。昨年に引き続き今年も受賞者、審査委員が来日し、対面による授賞式を開催いたします。

審査委員

現代文学部門/英語

ポリー・バートン(日本文学翻訳家)
マイケル・エメリック(日本文学翻訳家、カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授)
スティーヴン・スナイダー(日本文学翻訳家、ミドルベリー大学教授)

現代文学部門/ドイツ語

カティア・カッシング(日本文学翻訳家)
エドゥアルド・クロッペンシュタイン(日本文学翻訳家、チューリヒ大学日本学名誉教授)
朝・べティーナ・ヴーテノ(日本文学研究者、翻訳家、通訳者、ハイデルベルグ大学日本学科准教授)

古典文学部門/英語

ジャニーン・バイチマン(日本文学研究者、翻訳家、大東文化大学名誉教授)
ピーター・ J・マクミラン(翻訳家、詩人)
森山 恵(詩人、翻訳家)

受賞者

現代文学部門/英語

最優秀賞

レベッカ・グレアム
レベッカ・グレアム
(Rebecca Graham)
1976年生まれ、オーストラリア出身。シドニー大学言語学専攻科を卒業し言語学の学位を取得。16年間日本に住み、現在は法人向け語学プログラムを行う企業で英語講師をしている。文学に強い関心があり、前回のJLPP翻訳コンクール受賞者が発表された後、受賞作を読み良い翻訳とは何かを理解し今回応募した。今後は文学翻訳の世界で働く事を目指している。

優秀賞

池⽥ローラ
池⽥ローラ
(Laura Ikeda)
1981年生まれ、アメリカ出身。アメリカ、イサカ大学で心理学、文学を専攻。三人の子供を持ち、幼稚園の英語教師をしている。日本語の小説や翻訳小説を読み話し合う「オンラインブッククラブ」を通して翻訳に興味を持ち、JLPP翻訳コンクールに挑戦した。課題作品のオリジナルの言葉や文章の意味に合う英語の言葉を考える作業が非常に刺激的だった。

優秀賞

ニコラス・キーン
ニコラス・キーン
(Nicolas Keen)
1971年生まれ、英国出身。グリニッジ大学でコンピュータサイエンス(ソフトウェア工学)の優等学位を取得。数年間独学で日本語を学び、Gengo.comで日英翻訳者として資格を取得。現在は自営業(オンライン販売)を営む。文芸翻訳は、クリエイティブな側面から非常に刺激的な分野で、継続的な独学と練習を通じて、翻訳スキルをさらに向上させていきたい。

現代文学部門/ドイツ語

最優秀賞

庵奈・ザナ
庵奈・ザナ
(Anna Sanner)
1980年生まれ、ドイツ出身。スコットランド、スターリング大学で日本学の学士号(ICU東京での1年間の留学を含む)を取得。日本に5年間滞在し、現在はハノーバーでフリーランスの通訳者、翻訳者、作家として活動。2021年、加藤潤著『世紀末ベルリン駐在記 ベルリン2000』の1章を翻訳し、ドイツ財団とハイデルベルク大学から「Translasien」という翻訳奨学金を受賞。2022年、伊賀での忍者見習い体験の回想録(Wie man in Japan Ninja wird, Reisedepschen Verlag)を出版。

優秀賞


該当者なし

古典文学部門/英語

最優秀賞

阿部曜子
阿部曜子
(Abe Yoko)
1965年生まれ、神奈川県出身。東京大学大学院人文社会系研究科、英国イーストアングリア大学大学院を経て、現在津田塾大学英語英文学科准教授。英詩の研究・教育に携わってきたが、現代詩の翻訳を試みる過程で日本語の詩の英訳を新たなライフワークにしたいと考え、古典文学、特に詩歌の翻訳にも取り組んでいる。

優秀賞

ウィリアム・フレミング
ウィリアム・フレミング
(William Fleming)
1979年生まれ、アメリカ出身。アメリカ、カリフォルニア大学サンタバーバラ校准教授。日本近世文学専攻。著書に『Strange Tales from Edo: Rewriting Chinese Fiction in Early Modern Japan』(Harvard University Asia Center, 2023)、『Samurai and the Culture of Japan’s Great Peace』(Yale University Peabody Museum of Natural History, 2015) (共著) がある。現在、江戸時代に書かれた怪談小説集『凩草紙』(1792年刊) の英訳と注釈を準備中。

優秀賞

安和サミハ
安和サミハ
(Sameeha Anwar)
1991年生まれ、バングラデシュ出身(現在の国籍は日本)。ニューヨーク、ペース大学卒業。2016年から東京を拠点に、日英翻訳者及びライターとして活動 。主に映画、ドキュメンタリー、商業翻訳を専門としている。文学翻訳のキャリアを追求するため、著名な翻訳家の翻訳ワークショップに参加。文学的な関心は、古典詩、ネイチャーエッセイ、神話など幅広いジャンルに及ぶ。

第9回JLPP翻訳コンクール記念シンポジウム

オープニング基調講演

「文学・お笑い・翻訳の交差点」

又吉直樹
又吉直樹(お笑い芸人、作家)
チャド・マレーン
チャド・マレーン(お笑い芸人、映像字幕翻訳家)
※アーカイブ映像の公開はございません

セッション ❶

「翻訳と創作 ―詩と小説、及び「二人称」の翻訳」
 ~翻訳対象の違い、言語の違いの間での最適な訳作り~

井戸川射子
写真 Rana Shimada ©講談社
井戸川射子(詩人、作家)
Polly Barton
©Garry Loughlin
Polly Barton(日本文学翻訳家)
由尾 瞳
モデレーター:由尾 瞳(早稲田大学教授、文芸翻訳家)

セッション ❷

「海外における日本文学の翻訳事情と新人翻訳家育成支援のあり方」
 ~日本文学翻訳の海外での見方、これに応える翻訳家とは~

Eduard Klopfenstein
Eduard Klopfenstein (日本文学翻訳家、チューリヒ大学日本学名誉教授)
Polly Barton
©Garry Loughlin
Polly Barton (日本文学翻訳家)
Alexa Frank
Alexa Frank (HarperVia編集者)

セッション ❸

「古典の翻訳 ― 受賞作品にみる古典翻訳の可能性」
 ~文学作品としての日本の古典の魅力や、その優れた翻訳に向けて~

Janine Beichman
Janine Beichman (日本文学研究者、翻訳家、大東文化大学名誉教授)
Peter MacMillan
Peter MacMillan (翻訳家、詩人)
Meredith McKinney
Meredith McKinney (古典、近世、現代日本文学翻訳家)
森山 恵
森山 恵 (詩人、翻訳家)

特別セッション

「世界が求める日本の物語 ― 活字コンテンツのグローバル展開の可能性」

新井宏
新井 宏 (株式会社文藝春秋ライツビジネス局長)
三枝亮介
©Munemasa Takahashi
三枝亮介 (株式会社CTB代表取締役)
チャド・マレーン
チャド・マレーン (お笑い芸人、映像字幕翻訳家)
登壇者プロフィール
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