現代日本文学の翻訳・普及事業 | Japanese Literature Publishing Project (JLPP)

文化庁 / Agency for Cultural Affairs.

著者略歴

現代文学部門

井上 荒野(いのうえ あれの)
小説家
1961年東京都⽣まれ。1989年「わたしのヌレエフ」でフェミナ賞、2004年『潤⼀』で島清恋愛⽂学賞、2008年『切⽻へ』で直⽊賞、2011年『そこへ⾏くな』で中央公論⽂芸賞、2016年『⾚へ』で柴⽥錬三郎賞、2018年 『その話は今⽇はやめておきましょう』で織⽥作之助賞を受賞。他に『ひどい感じ ⽗・井上光晴』や、⽗と ⺟、瀬⼾内寂聴をモデルに描いた⼩説『あちらにいる⻤』など。著作はフランス語、韓国語、中国語、英語などに 翻訳されている。

古典文学部門

井関 隆子(いせき たかこ)
1785〜1844年
江戸後期の旗本庄田安僚(しょうだ やすとも)の娘。江戸生まれ。30歳ごろ、旗本井関弥右衛門(いせき やえもん)の後妻となる。42歳のとき死別。特定の師につかず、蔵書を熟読して独学で古典への理解を深め和歌、国学をおさめ、大奥につとめた。1840年から他界する20日前の1844年の約5年間の日記には、江戸城内の動きや世間の事件、家族の動向、四季折々の自然の変化などが生き生きと詳細に記述されている。