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第4回 JLPP 翻訳コンクール
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第4回 JLPP 翻訳コンクール

第4回JLPP翻訳コンクールの審査結果

    文化庁では、文芸作品の優れた翻訳者を発掘・育成するため、令和元年6月より公募してまいりました翻訳コンクールについて、この度、第4回の受賞者を決定しましたのでお知らせします。また、審査委員の講評、並びに英語部門の最優秀賞作品、露語部門の最優秀賞作品を掲載します。

    【英語部門】
    応募者数  29名(58作品)
    受賞者    ( )内は国籍
    最優秀賞(1名) カトリーナ・アンダーソン(英国)
    優秀賞(2名) ジョアンナ・デアー(英国)
     リチャード・ラッツ(アメリカ合衆国)
    審査講評
    井上健   M.エメリック   S.スナイダー  J.バイチマン
    最優秀賞受賞作品
    カトリーナ・アンダーソン 「辻」
     「梨の花、文鳥、泥鰌、お玉杓子、巣箱」

    【露語部門】
    応募者数  29名(58作品)
    受賞者    ( )内は国籍
    最優秀賞(1名) エカテリーナ・コヴァリョーヴァ(ロシア)
    優秀賞(2名) ヴェラ・ヴァリエヴァ(ロシア)
    マリア・プロホロワ(ロシア)
    審査講評
    L.エルマコーワ  亀山郁夫  沼野充義  A.メシェリャコフ
    最優秀賞受賞作品
    エカテリーナ・コヴァリョーヴァ 「辻」
    「梨の花、文鳥、泥鰌、お玉杓子、巣箱」


第4回 JLPP 翻訳コンクールの応募受付は終了しました。
第4回翻訳者育成事業(翻訳コンクール)実施要項

  1. 目的
    我が国の優れた文学作品を翻訳して世界に発信し文学水準の一層の向上を図るとともに、将来を担う翻訳家の育成等を目的とする。
  2. 応募資格
    国籍、年齢は問わない。ただし、本事業の主旨が、翻訳家を目指す者の育成であることから、翻訳作品の単行本(共訳を含む)の出版経験を有する者は応募できない。
    なお、雑誌・アンソロジー等での掲載経験は可とする。
  3. 言語及び翻訳点数
    英語又はロシア語
    小説部門、評論・エッセイ部門、両部門の計2点
  4. 課題作品
    課題作品は以下からダウンロードすること。希望する者には冊子を郵送するので、下記問い合せ先まで連絡すること。
    (1) 小説部門
    古井由吉・著「辻」(『辻』所収)
    (2) 評論・エッセイ部門
    小沼丹・著「梨の花」「文鳥」「泥鰌」「お玉杓子」「巣箱」の5編(『珈琲挽き』所収)
  5. 応募期間及び応募方法
    (1) 応募期間
    2019年6月1日(土)~7月31日(水)(当日消印有効)
    (2) 応募方法
    専用の応募用紙をホームページよりダウンロードし、必要事項を記入する。
    「第4回JLPP翻訳コンクール」応募用紙
    ①郵送による応募
    翻訳作品は、データ(CD-ROMまたはUSB)と下記の形式で出力したものを指定場所へ応募用紙とともに送付する。郵送先は2019年6月にJLPPホームページ上で発表する。
    ②ホームページ経由での伝送による応募
    JLPPホームページ内の「第4回翻訳コンクール」のバナーに、2019年6月に「応募専用ページ」を開設する。そのバナーをクリックすると、応募手順が示される。詳細な手順や制約については、この応募専用ページを参照すること。尚、Eメールによる添付・送信等は不可とする。

    ※応募方法①、②以外の方法で提出された応募は受付けない。
    ※応募方法①を選択する場合の出力は、A4サイズ又はレターサイズ/縦長、横書き、32行/1枚、文字は12ポイント、フォントはTimes New Roman、左右に1.5cm以上の余白、総ページ数及び通し番号を記入する。
    ※応募方法②の場合は、上の応募方法①の出力形式でデータを作成し、PDFデータに変換すること。尚、PDF変換による、誤った文字の変化は応募者側で確認、修正すること。
    ※原稿には翻訳者の氏名を記入しない。
    ※原則的として提出物に不備があった場合には受け付けないが、やむを得ない事情であると認められる場合は個別に対応する。
    ※提出された書類等は返却しない。
  6. 審査方法
    (1) 予備審査を実施し、通過者の作品を審査委員が出席する審査会議において審査し、受賞者を決定する。
    (2) 最優秀賞は、特に優れた翻訳を行った翻訳家(個人)を対象とするもので、各言語1名以内を原則とする。
    (3) 優秀賞は、優れた翻訳を行った翻訳家(個人)を対象とするもので、各言語2名以内を原則とする。
    (4) 奨励賞は、将来が期待される翻訳家(個人)を対象とするもので、最優秀賞又は優秀賞の対象者が上限に達しない場合であって、審査委員会において特に推薦があったときに、最優秀賞又は優秀賞の対象人数の範囲内において決定することができる。
    (5) 本コンクールで、過去に最優秀賞を受賞した者は、原則として賞の対象としない。
  7. 審査結果の公表等
    (1) 審査結果は、受賞者を除き個別の連絡を行わない。2020年1月末日に最優秀賞及び優秀賞の受賞者をホームページ上で公開し、それを以って通知とする。
    (2) 最優秀賞及び優秀賞の受賞者には、賞状及び賞牌を授与する。
    (3) 受賞者には2020年1月末日の発表前に直接、結果を通知する。またホームページにおいて、受賞者のプロフィール、審査評を掲載する。
    (4) 受賞者は、JLPPの企画するワークショップなどの翻訳者育成事業等プログラムに、優先的に案内する予定。
  8. 審査委員(敬称略、五十音順)
    【英語部門】
    井上 健(比較文学者、東京大学名誉教授)
    Michael Emmerich(翻訳家、日本文学研究者、カリフォルニア大学ロサンゼルス校上級准教授)
    Stephen Snyder(翻訳家、日本文学研究者、ミドルベリー大学教授)
    Janine Beichman(翻訳家、日本文学研究者、大東文化大学名誉教授)
    【ロシア語部門】
    Liudmila Ermakova(神戸市外国語大学名誉教授、立命館大学講師)
    亀山郁夫(ロシア文学者、翻訳家、名古屋外国語大学学長)
    沼野充義(現代文芸論・スラブ文学研究者、東京大学教授)
    Alexander Meshcheryakov(日本文学研究者、歴史学者、高等経済学院教授)