現代日本文学の翻訳・普及事業 | Japanese Literature Publishing Project (JLPP)

文化庁 / Agency for Cultural Affairs.
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登壇者プロフィール

川上弘美
©Rinko Kawauchi
川上弘美
Kawakami Hiromi
1958年、東京都生まれ。1994年「神様」で第一回パスカル短篇文学新人賞を受賞しデビュー。1996年「蛇を踏む」で芥川賞、1999年『神様』でドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞、2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、2007年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞、2015年「水声」で読売文学賞、2016年「大きな鳥にさらわれないよう」で泉鏡花文学賞、2023年『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』で野間文学賞を受賞。その他に『ニシノユキヒコの恋と冒険』『古道具  中野商店』『ざらざら』『ハヅキさんのこと』『どこから行っても遠い町』『機嫌のいい犬』など著書多数。『真鶴』はJLPPにおいて、英語、仏語、独語、露語に翻訳され、現在『センセイの鞄』など数多くの作品が世界中の言語で翻訳出版され、国際的に高く評価されている作家である。
Stephen Snyder
Stephen Snyder
スティーヴン・スナイダー
1957年生まれ。日本文学翻訳家。アメリカ、ミドルベリー大学教授。イェール大学で博士号取得。永井荷風についての著作、現代日本小説アンソロジーの編書を出版したほか、主な訳書には、小川洋子、大江健三郎、村上龍、柳美里、伊坂幸太郎など多数。JLPPでの翻訳出版作品は舞城王太郎『阿修羅ガール』、永井荷風『腕くらべ』。小川洋子『密やかな結晶』英訳Memory Policeは2019年全米図書賞翻訳小説部門最終候補、2020年ブッカー国際賞最終候補となった。
Tynan Kogane
Tynan Kogane 
タイナン・コガネ
ニューディレクションズ編集者。シアトル生まれ。ニュースクール大学卒業。小説、詩、ノンフィクションに関心があり、最近扱った作家は、小山田浩子、ジュディス・シャランスキー、フェルナンダ・メルチョール、ナタリア・ギンズブルグ、インゲボルク・バッハマン、ドゥンヤ・ミハイル、マティアス・エナール、谷崎潤一郎、フランツ・カフカ。アレハンドラ.ピザルニク、レイチェル・インガルズ、マックス・ブレッチャー、ニコラ・ガルディーニ、ラビー・ジェイバー、ノーマン・マネア、エリオット・ワインバーガーなど。最近は太宰治の翻訳を立て続けに出版し、大きな反響を得ている。

[ニューディレクションズ紹介]https://www.ndbooks.com/about/
ニューディレクションズは1936年にジェイムズ・ラフリンによって設立された独立系出版社。年間、約40冊を出版し、その多くが外国語からの翻訳である。実験的な小説、現代小説、モダン・クラシック、詩、文芸ノンフィクションを出版している。
Sam Bett
© Danny Gugger
Sam Bett
サム・ベット
1986年生まれ。日本文学翻訳家。マサチューセッツ大学アムハースト校を日本文学と英文学の優秀賞を授与され卒業。2015年、第2回JLPP翻訳コンクール最優秀賞受賞。訳書に、西尾維新『刀語』、太宰治『道化の華』、中村文則『その先の道に消える』などのほか、2019年に出版された三島由紀夫『スタア』で日米フレンドシップ・コミッション日本文学翻訳賞受賞。デビッド・ボイドとの共訳で川上未映子『夏物語』、『ヘヴン』、『すべて真夜中の恋人たち』他多数。『ヘブン』は2022年ブッカー国際賞最終候補となった。近著に太宰治『道化の華』他。翻訳活動の他に、Us&Them 共同代表として文芸翻訳の朗読会やワークショップの企画等なども実施。