作家紹介
大岡昇平(おおおか しょうへい)
大岡昇平(1909-1988)は、東京生まれ。京都大学仏文科卒後、川崎重工業などに勤務。1944年7月、召集されてフィリピンのミンドロ島に赴く。翌年1月米軍の俘虜となり、レイテ島収容所に送られる。この戦場での体験から帰還までをまとめた『俘虜記』で1949年第1回横光利一賞を受ける。大岡文学の代表作、『野火』『花影』『レイテ戦記』は、日本の反戦文学の代表作でもある。
主な受賞
1948年 横光利一賞 『俘虜記』
1951年 読売文学賞 『野火』
1961年 毎日出版文化賞、新潮社文学賞 『花影』
1971年 毎日芸術賞 『レイテ戦記』
1974年 野間文芸賞 『中原中也』
1978年 日本推理作家協会賞 『事件』
1989年 読売文学賞 『小説家夏目漱石』