井上ひさし（1934-2010）は山形県出身。上智大学文学部卒業。NHKで1964年から５年間放映された国民的人気番組「ひょっこりひょうたん島」を含む、多くの脚本を手がける。1970年に発表した処女小説『手鎖心中』では、心中という古典的なテーマをおもしろおかしく書き、1972年に同作で直木賞受賞。『東京セブンローズ』を含む彼の作品はウィットに富んでいる。2003年から2007年までは、日本ペンクラブ会長を務めた。

1972年　岸田戯曲賞、芸術選奨新人賞　『道元の冒険』

1972年　直木賞　『手鎖心中』

1981年　読売文学賞、日本ＳＦ大賞　『吉里吉里人』

1982年　星雲賞　『吉里吉里人』

1991年　谷崎潤一郎賞　『シャンハイムーン』