翻訳作品紹介
To English
第1回選定作品
作品タイトル
『占星術殺人事件』
作家名
翻訳者
英語版 / Ross and Shika MacKenzie published
初版
1981年 講談社
キーポイント
  • 島田荘司の人気シリーズ「御手洗潔(みたらいきよし)シリーズ」第1弾
(あらすじ)
「最も不思議で不可解な連続猟奇殺人事件」
 
 1936年2月、画家の梅沢平吉(うめざわへいきち)が密室の自宅アトリエで撲殺死体となって発見される。死体のそばには、無気味な内容の手記が残されていた。
 手記には、梅沢の身体の内には自分の意志とは別のデモンが住んでいて、このデモンが毎夜幻視の内に見る完成美を持つ女を生み出すように、梅沢を動かしているのだ、と書いてあった。梅沢は、この女を「アゾート」と呼んでいた。アゾートは、西洋占星術に従い、6人の処女の肉体からそれぞれ、頭部、胸部、腹部、腰部、大腿部、下足部をとり、合成して作成する。アゾートの設置場所は、数学計算で割り出され、決められた土地でなくてはならないという。
 梅沢の死から1カ月たった後、6人の若い女性が行方不明となり、日本各地で手記に示されているとおり、身体の一部が切り取られて発見される。この怪事件は「占星術殺人」と名付けられ、いくつもの謎を残したまま、迷宮入りとなる。
 事件から約40年後、占星術師・御手洗潔のもとに、事件関係者が遺した資料が持ち込まれる。ミステリーマニアの知人、石岡和己(いしおかかずみ)の勧めもあり、御手洗はこの空前の未解決事件の謎を推理し始める。誰が梅沢を殺したのか? 6人の女性を殺害した犯人は? アゾートは作成されたのか? 
 名探偵・御手洗潔が、奇想天外の構想で、事件の驚くべきトリックと真相を解いていく記念碑的名作。
 
ジャンル:ミステリー
return